奈良県西和医療センター病院長 土肥 直文(臨床研修統括責任者)

内科専門研修プログラムについて

奈良県西和医療センターは、奈良県の西部にある西和2次保険医療圏の基幹病院です。
すなわち西和7町と香芝市・広陵町などの周辺地域の人口30万人の住民の命と健康を守ることを使命とする重症急性期医療を担う地域医療支援病院なのです。

2023年4月から5月の救急搬送数は、1年換算すると4000台/年のペースであり、救急医療の砦であるとともに、地域の医療機関からの紹介患者さんに対する、高度急性期・重症急性期医療が中心です。在籍する内科医は40名、うち内科専門医研修を履修中の専攻医は13名です。当院を基幹施設とするプログラムに所属する専攻医と、奈良県立医科大学や大阪大学、大阪公立大学、大阪医科薬科大学、市立東大阪医療センター、国立病院機構大阪南医療センター、八尾市立病院などを基幹施設とする専攻医が在籍しています。

この13名の専攻医は循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、総合内科、消化器内科、消化器・糖尿病内科に分かれて研修しています。副院長兼総合内科部長(感染症内科部長と腫瘍内科部長兼務)の中村孝人先生や、腎臓内科部長で医師臨床研修プログラム責任者の森本勝彦先生を教育の中心に配置し、各内科が本当に仲良く教育の環境を整えています。

当院の内科専攻医は、内科系救急対応、内科の初診対応を数多く担当するため、知らず知らずのうちに臨床推論や内科診断学の力がついてきます。また、各診療科では最先端の専門的治療に関することも教育していますので、例えば循環器内科であればPCIやカテーテルアブレーションの世界、消化器内科では内視鏡治療の世界、腎臓内科では広くかつ深い疾患知識や腎生検、腎代替療法の世界、呼吸器内科では呼吸器の深い世界や気管支鏡の世界を、総合内科・感染症内科・腫瘍内科では、内科専門医のさらに先の深みの世界を経験してもらうことができます。

各内科の医師たちは、臨床に追われながらも教育を大切に思っている者ばかりです。この文章を読んでくれている君が、私たちの仲間となり、一緒に勉強し臨床の研鑽を積んでいってくれることにより、本当に魅力的な内科専門医になってくれることを期待しています。

奈良県西和医療センター病院長
内科専門研修プログラム統括責任者
土肥 直文

西和医療センターについて

西和医療センターは、これまで奈良県西部の基幹病院として、急性期医療の充実に尽力する他、地域の医療の質の向上の為に、病診連携、病病連携に力を入れております。当センターの理念「患者さんを家族のように愛する」「いい医療をより多くの患者さんへ」のもと、将来の医療を担う「心と技」を兼ね備えた医療人を育成にも力を入れております。

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