初めまして。私は大阪医科薬科大学付属病院にて臨床研修2年を終え、大阪医科薬科大学付属病院腎臓内科に入局しました。内科専門医のシーリング制度により、私が奈良県出身ということもあり、縁あってここ奈良県西和医療センターの専攻医として令和3年から1年半の研修を行いました。専攻医1年目の時は、西和医療センターでの研修が新しい制度にマッチできるかどうかが心配でしたが、病院スタッフ、指導医など親身に取り組んでくださってとても感謝しております。専攻医1年目の半年間は、腎臓内科をローテートしました。当科は、総合内科の役割もあり、膠原病や糖尿病など幅広い疾患も力を入れております。そのため、J-oslerの症例には全く困らないばかりか、手技的な面でも市中病院に引けを取りません。腎生検や腰椎穿刺、骨髄穿刺なども率先して行うことができます。その後2か月間ごとに私は呼吸器内科,消化器内科をローテートしました。呼吸器内科では、気管支鏡を、消化器内科では、上部消化管内視鏡検査を中心に、一人で観察できるようになるまでシミュレーターなども駆使して丁寧に指導していただけます。そして、各科にて病棟当番として日々の仕事をこなすうちに、徐々に各科毎の見方・考え方が養われていきます。大学病院にも引けを取らない専門性の高い環境にあって各科の医師の数も多いため、患者へのICやカンファレンスなど様々な治療法や説明方法などに触れる機会が多く、それだけでもローテートとしては非常に価値があったと思います。
卒後4年目では腎臓内科を単科で研修を行いました。各科研修を行うことで、各病棟のコメディカルとも顔見知りになり、各科の先生方にも気軽に相談できてしまうため、そういう意味でも非常に働きやすい環境でした。そして卒後5年目に初めて大学病院での研修を行う事になりました。それまで専攻医になってから1年半は市中病院という環境からやっていけるか、手技的な面やスピード感で劣るのではないかととても不安でした。しかし現在に至るまで特に引け目を感じる事なく仕事をこなせていると思っています。
とにかく内科という漠然とした将来設計しか持たない方であっても、是非西和医療センターでの専攻医研修を選択してください。卒後3年目でのローテート中に魅力的な科を発見する機会が沢山あるでしょう。もちろん消化器内科や呼吸器内科、総合内科や循環器内科、腎臓内科としてある程度絞り込めている方でしたら、それぞれのローテート期間を長く設定してもらうなど融通も効く事も魅力だと思います。
皆さんと一緒にお仕事できる日を楽しみにしております。
こんにちは。令和4年度に専攻医として採用された海野と申します。私は、大阪公立大学医学部附属病院とその協力病院で1年ずつ臨床研修を受け、卒後3年目から当センターで内科専門研修中です。
当院の特徴は、診療科間の垣根が低いことだと思います。まだ3年目の若輩者であり日中の救急当番中や病棟患者さんの診療の中で、自分一人では判断に迷うことも多々ありますが、当院では専門医の先生方に相談しやすい環境なので非常に仕事がしやすいです。
また、私は奈良県立医科大学出身ではないため入職前は不安を感じていたのですが、コメディカルの方々や事務方の方々ともすぐに顔見知りになることができましたし、皆さんが温かく接してくださるので安心して専門研修を行えています。
内科専門研修としては、当院の内科専攻医のdutyに初診外来と日中の救急当番があります。初診外来はwalk in救急外来のような感じで様々な主訴の患者さんを診ることができます。週に2回、救急外来で診療しているので内科診療の勉強をしっかりできる環境にあると思います。
当直は月3回程度こなしています。救急当直であり、自分の専門外の疾患を診ることは多々ありますが、外科・CCUの先生も当直をされており、緊急の場合は専門医の先生に連絡することも可能であり安心して診療を行うことができます。当直を通して、他科の先生と交流することによって、より幅広い知識を身につけることができると同時に、普段の業務においても相談しやすい環境を作ることができます。また、指導医の先生方もフットワークが軽く、教育熱心な先生が多いことも当院で研修をすることの魅力と考えています。
日々の診療では、慢性腎臓病の初期の管理から末期腎不全に対する透析療法、合併症の管理まで幅広く担当しています。やるべきことが多く忙しいこともありますが、その分学ぶことも多く充実した研修を送ることができると思います。また、腎生検やUKカテーテル挿入など手技にも恵まれています。新・内科専門医制度により、他科の症例を集める必要もありますが、内科専門医に必要な症例は十分集めることができると考えています。
急性期病院であり、忙しいことも多々ありますが、志が高く勉強熱心な同期にも恵まれ、非常に充実した研修生活を送らせていただいています。少しでも当院に興味がある方はぜひ一度見学に来てみてください。当センターの雰囲気を直接感じていただき、専門研修先の候補に考えていただけると嬉しいです。